ふたご新聞2000夏・第3号('00年7月27日発行)
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その方法や時期を、まだの方には不安や悩みなどを お答えしていただきました。 |
◎2歳6ヶ月の頃、ちょうど真夏だったので「いけるかも」と思い、いきなり普通のパンツにした。が1ヶ月以上毎日5〜6回床ふき掃除に追われ、いつもより部屋がキレイになってしまった。さらに1ヶ月後、お風呂で立ってできるようになり、次の1ヶ月には補助便座に座っても何とかできる確率が増え、お正月くらいにウンチもトイレでできるようになった。パンツタイプのオムツをはかせて、外に行ったとき、必ず一緒に(出なくても)トイレに入って見せたり、やらせてみたりと、今思えば割と手をかけていたような気がする。 【オムツのとれた時期:2歳10ヶ月】 |
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◎シールを貼るとか、思いっきりたれ流してみるとか、誉めるとか叱るとか、様々な方法を試してみたが、有効なものはなく、時が解決した感じ。1人だけはずれてももう1人は競争心も持たなかった。寝るときは、オムツの必要もなくなっていたのに、オムツの柄を選ぶのが楽しかったらしく、オムツをして寝たいと主張されてしまった。 【オムツが取れた時期:3歳7ヶ月】 |
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◎最初トレーニングパンツをはかせ、「おやつだよ〜」と言って飲み物を与え、その30分後におしっこすることを発見。それからは30分たつとトイレへ誘ってみることにしました。上手におだてていると良いようです。 【オムツが取れた時期:(男の子)2歳0ヶ月(女の子)2歳5ヶ月】 ※ただし、ウンチは2人とも3歳少し前までパンツのなかでした(…!お母さん、アナタはエライ!!by編者) |
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◎自然にとれた!(なんてスバラシイんでしょう!これがいちばんの理想の形ではないでしょうか:編者感想) 【オムツが取れた時期:1人は2歳6ヶ月、もう1人は3歳の夏】 |
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◎幼稚園にオムツのまま入園、先生から連休明けに「布パンツで来させるように」と1人が言われ、まず黙って1人をパンツで行かせた。するともう1人が「僕も」と自分から言い出した。申し訳ないけども、私はほとんどトレーニングはやっていないのです。布パンツにしてから3〜4ヶ月の間は家に帰ると紙おむつにしていましたが(園では2人とも布パンツで頑張っているからということで)だんだん布パンツの軽いフワフワ感のよさで、起きている間は頑張れるようになった。 【オムツが取れた時期:(取れ始め時)3歳3ヶ月(完了時)3歳7ヶ月】 |
◎1人はオムツが取れかかっているが、外出時や旅行などがあるとどうしてもそのときだけ紙おむつに頼ってしまい(親の都合ですが)、トレーニングに集中できない。 | ||
◎(子供がオシッコする)タイミングがつかめない。オシッコが出た後に言うので、トイレではしない。 | ||
◎頻尿・頻便のため、もしオムツが取れてしまったらしょっちゅうトイレへ走らなくてはいけなくなってしまいそうで、なかなかトイレトレーニングを開始できない。 | ||
◎男の子ですが、洋式トイレと和式トイレのスタイルの違いに子供が迷わないかと心配です。 |
子供たちにもそれぞれ個性があるように、オムツのはずれる時期も子供たちによってさまざま。お母さんたちも“○月になったら始めよう…”なんて心づもりはあっても「△△ちゃんはオムツ、はずれたんだって」なんて聞くとやっぱり心中穏やかでないはず。マイペース・マイペース…なんて言い聞かせてみるものの、気がついたら自分の子供たちにも「トイレでやってみようか〜」なんて、思わず誘ってみた事はありませんか〜? とはいえ、オムツは無理に“はずす”ものではなく、いつかきっと自然に“はずれる”もの。オムツがはずれるには、体の発育の目安があります。それは1人で歩けるようになること、言葉がわかるようになること、オシッコの間隔が2〜3時間以上あくようになっていること、の3つ。これを無視して「○歳になったからトイレトレーニング」と思っても、親子ともにストレスをためるだけ。子供がトイレでしてみたそうだったら早めに始めてもいいし、体が十分に発達してからゆっくり始めても遅くありません。 夜だけオムツ、という方もいらっしゃいましたが、これって結構多いのではないかしら?昼はトイレでできるけど夜にはオネショ、というのは実はあたりまえのことなのです。なぜなら眠っている間は、膀胱にオシッコがたまった事を感じることができないからです。睡眠中のオシッコは、抗利尿ホルモンの量と膀胱の大きさに関係します。抗利尿ホルモンはオシッコの量を抑え、ぐっすり眠る事によって分泌されます。また、膀胱がある程度大きければ夜のオシッコを貯めておけます。これらの準備がまだならオネショするのも無理ないということなのです。(太字部分の情報は、『みんなおおきくなぁれ!』ベネッセコーポレーション発行:から一部抜粋) |
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オムツはどちらを使いましたか? ※布オムツオンリーで…という方は、アンケートにお答えいただいた方の中にはいらっしゃいませんでした。ミョ−にナットク!? |
紙オムツを使用する理由: 布おむつを使用する理由(紙オムツ共用を含む): |
◎やはり、大多数のお母さんたちが紙オムツを愛用しているようですね!タダでさえ忙しい双子ちゃんのお世話!多少出費がかさんでも紙オムツを利用して少しでも手間を省きたいというお母さんたちの思い(というか血の叫び…)が伝わってきます。 ◎ところで私たちの世代は、主婦業も様々な電気機器のおかげで家事もずいぶんと楽になったものよ、とお姑さんや、お母さんに言われたことはありませんか?私たちの親の世代では、紙オムツはまだとても効果だったらしく、せいぜい旅行のときに奮発して使うもの程度の普及率だったそうです。今よりも出生率が高く、しかも掃除機も洗濯機も満足な物がない時代に、布オシメだけでたくさんの子供たちを育てていくのには、たいそう骨が折れたことでしょう。 ◎…な〜んて書いてみましたがこのご時世、オムツなんて使い捨てが当たり前。洗濯機は全自動、掃除機だってダニパンチ付き、お父さんたちもマイホーム傾向になりつつあるし、子育てには結構協力的(…らしい)とくりゃァ、赤ちゃんを1人だけベビーカーに乗せて優雅にお散歩やお買い物をしているお母さんたちの前を、2人乗りの重た〜いベビーカーを、髪振り乱してふんばって押しているあたしたちにしてみれば、恵まれた時代だからって「ハイそうですか」と引き下がるわけにはまいりますまいて…。 |
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1人だけの時とは事情が全く違ってきます。 子供たちがそれぞれに成長していく過程で母親(&父親)が、 迷ったり不安になったりすることもあるでしょう。 そんなときこんな本を読んでみてはいかがでしょうか? |
著者は福祉先進国デンマークの学校の先生で、ふたご(♂♀)を含む4児の母です。日本より福祉の進んでいるこの国でさえ、「社会は双子向けにはできていない」という記述もあり、ふたご育児はやはり大変らしいことがわかります。しかし、〈母親が孤立せず社会とつながりを持ち続けることに周囲が協力を惜しんではいけない〉という考え方が根ざしていてこその福祉国家だな、と思いました。 人の手助けは恥ずかしがらずに求めよう、お客様をお招きする余裕がなければ飲食物持参で来ていただこう、そして、手の込んだ料理や床磨きは今でなくともできるけど、子供が小さいのは今だけだからそれを楽しみましょう、と筆者は提案します。どんなに仕事が大変でも、楽しんで、ユーモアを持って乗り切ろう、というプラス思考はおおいに取り入れたいものです。 そのように、メンタル面で出産前からずいぶん支えられたのが、もうひとつ「アイデンティティー」の章でした。名前の付け方(似すぎず、本人たちが聞き分けやすく)、呼び方(できるだけ1人1人直接名前を呼ぶ)、お揃いの服の是非(それぞれの好みを尊重しよう)等々…個々に持つ能力を発揮できるように個性を伸ばす育て方について言及されています。このへん、赤ちゃん期の終わった拙宅(編者宅)において今一番必要な部分なので、再三読み返し初心に戻る日々です。 他の章でも、出産時の双子特有の問題、家族の中で他の兄弟姉妹との関係……等、双子を持った親と家族のあらゆるケース想定をして書かれており、双子向けの育児書の少ない中、日本の事情と多少異なることを割り引いても、たいへん貴重な一冊といえるでしょう。 |